みやざき統計BOX

よくある質問・用語解説

統計調査の基本情報について

統計調査とは

 統計とは何らかの集団の傾向や性質を表すものであり、統計を作成するために行われる調査のことを統計調査といいます。特に公的統計は、行政機関、民間企業及び個人の合理的な意思決定を行うための基盤となる重要な情報であり、その作成及び提供については、統計法や地方公共団体の条例等により、体系的かつ効率的に行われるよう定められています。

全数調査と標本調査の違いは何ですか

 統計調査を行うに当たり、対象となる集団すべてを調査すれば正確な結果が得られます。このような調査を「全数調査」といいます。対象が多くなると、全数調査は莫大な時間と手間がかかりますので、一部の人だけを選んで調べる方法もあります。このような調査を「標本調査」といいます。公的統計では、国勢調査など特に重要な調査を除き、標本調査が行われています。

統計調査の集め方の違いによる区別はありますか

 調査対象を選定し、調査票を配布して作成する統計を「調査統計」、役所への届出などを基に集計して作成する統計を「業務統計」、他の統計調査の結果等を基に分析・推計して作成する統計を「加工統計」といいます。

統計周期について

 統計調査には、1回限りのもの、不定期のものなどもありますが、おおむね毎月、毎年、3年ごと、5年ごとなど、その性質、目的等に応じて調査を行う頻度が定められています。

指数で表されている統計調査がありますが指数とは何ですか

 指数とは、同じ種類の統計数値の大小関係を比率の形にして表したものです。指数にすることにより、異なった単位の統計数値を集計して比較したり、異なる場所、異なる時間の比較ができるなど、統計数値を利用しやすくしています。

季節調整とは何ですか

 例えば、ランドセルの販売量やアイスクリームの消費量など季節によって量に変動のある数値は、単純に前の月と比較することができません。しかし、1年という周期ごとに繰り返す変動を過去のデータから推計し、その変動を取り除いて比較できるよう元の数値を調整することを季節調整といいます。季節調整の方法は様々ですが、国や都道府県の行う統計調査においては、アメリカ合衆国センサス局が開発したX12-ARIMAという季節調整法が主流となっています。

一次統計と二次(加工)統計という呼び方がありますが違いは

 「調査統計」及び「業務統計」を、直接集団から得た情報により作成されることから「一次統計」、「加工統計」を一次統計の結果を利用して作成する統計であることから「二次統計」と呼ぶことがあります。

国や地方公共団体が行う統計調査は何によって決められているのですか

 公的統計は、統計法により、「社会の情報基盤としての統計」として体系的かつ効率的な整備を図るよう定められ、また、公的統計の中核をなすものとして重要性が特に高い統計が「基幹統計」として位置付けられています。これら「基幹統計」やその他の統計調査を行うために、国の各府省や都道府県において、その具体的な目的や方法などを定めた法律(政令、省令)、条例(規則)がそれぞれ定められています。

宮崎県の統計に関する条例は

 本県では、「宮崎県指定統計条例」を制定し、県が行う統計調査のうち「基幹統計」に準ずる重要な統計を「県指定統計」と位置付け、その実施について定めています。これまで10の統計調査が「県指定統計」に指定され、このうち「産業動態統計」(毎月実施、鉱工業指数の作成などに使用。)、「物資流通統計調査」(5年に1度実施、宮崎県産業連関表の作成に使用。)、「現住人口調査」(毎月実施、県推計人口の作成に使用。)が現在も実施されています。

統計表の見方について

統計表の一般的な決まりごとはありますか

 統計表のつくりは、縦横の罫線で区切られた区画に数字を羅列するものとなっていますが、その表の一番上の行(表頭)及び一番左の列(表側)に、数値の意味付けを行う部分が設けてあり、該当する行、列に並ぶ数字のタイトルを表示するようになっています。また、表の上部には標題が、欄外には補足説明として脚注が表示されているのが一般的です。表頭・表側、統計表の右上などに数値の単位を表示したり、表の下に資料出所を表示することも表を利用しやすくするために行われています。

統計表に数字以外の記号が表示されていて意味がわからない

 統計表の欄には数字以外に記号等が表示されていることがありますが、その意味は、表の脚注や報告書になっているものについては「利用上の注意」などと題したページに規定されています。一般的には、「0」は表章単位に満たないもの、「-」は皆無又は定義上該当数値がないもの、「…」は数値が得られないもの、「x」は数値が秘匿されているもの、とすることが多いようです。統計調査によって定義が異なる場合がありますので、統計表を利用する際は該当する説明を参照してください。

統計表の数値にrとかpとかが付いているが

 速報性が重視される統計調査の中には、簡易に集計された結果を速報値として公表し、詳細の集計が完了した段階で確報値として修正して公表されるものがあります。速報値、確報値を区別するために、数値の前などに「p」(preliminary 速報値)、「r」(revised 改訂値)が付けられることがあります。

対象となる全員を調査していないのであれば統計結果は正しくないのでは

 集団全体を調査する全数調査でない限り、統計数値には標本誤差を含むことになります。統計調査を実施するに当たり、どの程度の誤差の範囲で統計結果を出す必要があるかを検討し、必要な正確さを確保するためにはどのくらいの標本数を調査しなければならないかを統計学に基づいて算出します。また、最も効率的な調査方法などもあわせて検討していきます。このような過程を調査設計と呼び、それらの情報は、統計調査の結果報告書などに詳しく説明されています。

統計情報検索について

統計表の一般的な決まりごとはありますか

 統計表のつくりは、縦横の罫線で区切られた区画に数字を羅列するものとなっていますが、その表の一番上の行(表頭)及び一番左の列(表側)に、数値の意味付けを行う部分が設けてあり、該当する行、列に並ぶ数字のタイトルを表示するようになっています。また、表の上部には標題が、欄外には補足説明として脚注が表示されているのが一般的です。表頭・表側、統計表の右上などに数値の単位を表示したり、表の下に資料出所を表示することも表を利用しやすくするために行われています。

統計表に数字以外の記号が表示されていて意味がわからない

 統計表の欄には数字以外に記号等が表示されていることがありますが、その意味は、表の脚注や報告書になっているものについては「利用上の注意」などと題したページに規定されています。一般的には、「0」は表章単位に満たないもの、「-」は皆無又は定義上該当数値がないもの、「…」は数値が得られないもの、「x」は数値が秘匿されているもの、とすることが多いようです。統計調査によって定義が異なる場合がありますので、統計表を利用する際は該当する説明を参照してください。

統計表の数値にrとかpとかが付いているが

 速報性が重視される統計調査の中には、簡易に集計された結果を速報値として公表し、詳細の集計が完了した段階で確報値として修正して公表されるものがあります。速報値、確報値を区別するために、数値の前などに「p」(preliminary 速報値)、「r」(revised 改訂値)が付けられることがあります。

対象となる全員を調査していないのであれば統計結果は正しくないのでは

 集団全体を調査する全数調査でない限り、統計数値には標本誤差を含むことになります。統計調査を実施するに当たり、どの程度の誤差の範囲で統計結果を出す必要があるかを検討し、必要な正確さを確保するためにはどのくらいの標本数を調査しなければならないかを統計学に基づいて算出します。また、最も効率的な調査方法などもあわせて検討していきます。このような過程を調査設計と呼び、それらの情報は、統計調査の結果報告書などに詳しく説明されています。

統計調査の分類

基幹統計とは何ですか

 統計法により、国の行政機関が作成する特に重要な統計を「基幹統計」と位置付けられています。基幹統計には、国勢統計、国民経済計算のように、統計法で指定されているものに加え、総務大臣が指定するものがあり、その一覧はこちらで確認することができます。

県指定統計とは何ですか

 県では、県指定統計条例により、「基幹統計」に準ずる重要な統計を「県指定統計」として知事が指定することとしています。昭和31年の条例施行以来、10の統計の指定告示がされており、その一覧はこちらで確認できます。

周期調査と呼ばれている調査がありますが

 2年以上の周期で行われる統計調査を「周期調査」と呼んでいます。5年に1度の国勢調査に代表されるように、大規模な調査であったり、全数調査で調査客体が膨大であるなど、調査の実施や集計に多大な労力と時間が必要な調査が多く含まれます。

経常調査と呼ばれている調査がありますが

 1年以下の周期で行われる統計調査を「経常調査」と呼んでいます。年報として取りまとめられるものや月次で公表され速報性の高いものなどが含まれます。

国勢調査の概要を知りたい

 日本に住んでいる全ての人・世帯を対象として5年ごとに行われる全数調査で、我が国の人口・世帯の実態を明らかにすることを目的として行われる重要な統計調査です。統計調査の中でも最も代表的なもので、その結果も、国や地方公共団体における各種の行政施策を立案するための基礎資料はもとより、民間企業、学校などでさまざまな場所で幅広く活用されています。
総務省 平成22年国勢調査
宮崎県 平成22年国勢調査

国民経済計算の概要を知りたい

 日本の経済の全体像を国際比較可能な形で体系的に表すことを目的に種々の統計調査等を集計したもので、速報性を重視して四半期ごとに公表される「四半期別GDP速報」と、生産・分配・支出・資本蓄積といったフロー面や、資産・負債といったストック面も含めて、年に1回作成・公表している「国民経済計算確報」からなっています。特に「四半期別GDP速報」はQE(Quarterly Estimates)とも呼ばれ、特に重視される経済指標となっています。
内閣府 国民経済計算

経済センサスという調査が新設されたが概要が知りたい

 経済センサスは、我が国における全ての事業所・企業を対象とした調査で既存の統計調査を統廃合して、新しく創設されました。この調査は「基礎調査」と「活動調査」の2つで構成されます。まず「基礎調査」で、すべての事業所・企業を把握し、その2年後に実施される「活動調査」では、「基礎調査」の結果で整備された名簿を基に売上高など経理項目の把握に重点を置いて調査します。日本の経済力を知るための調査となることから「経済の国勢調査」とも呼ばれます。
総務省 経済センサス

本県の主要な経済統計について

県民経済計算とはどのような統計か

 県民経済計算とは、国民経済計算の基本的な考えや仕組みに基づき構成されており、本県における1年間(会計年度)の経済活動の成果を計測するものです。県民経済計算は、県内あるいは県民の経済の構造と循環を生産、分配、支出等各方面に渡り計量把握することにより、県経済の実態を包括的に明らかにし、総合的な県経済指標として、県の経済政策に資することを目的としています。あわせて、国民経済における本県の位置を明らかにするとともに、各都道府県民経済相互間の比較を可能とすることにより、国民経済の地域的分析及び地域の諸施策に利用しようとするものです。
宮崎県県民経済計算

産業連関表とはどのような統計か

 宮崎県産業連関表は、県内における1年間(暦年)の各産業間の財・サービスの取引や消費、投資などの経済活動を一覧表の形に取りまとめたもので、本県の経済規模や産業構造を明らかにしたものです。また、経済波及効果分析という手法を用いて、各種施策、イベント等の経済効果測定などにも活用されています。
総務省 産業関連表
宮崎県産業関連表

工業統計について知りたい

 工業の実態を明らかにし、産業政策、中小企業政策など、国や都道府県などの地方公共団体の行政施策のための基礎資料とすることを目的として、毎年12月31日を基準日として実施されています。調査結果は、経済統計体系の根幹を成し、経済白書、中小企業白書などの経済分析及び各種の経済指標へのデータ提供などに活用されています。
経済産業省 工業統計調査
宮崎県 工業統計

鉱工業指数について知りたい

 鉱工業指数は、鉱工業製品を生産する事業所における生産・出荷・在庫に係る諸活動の状況を総合的に把握することを目的として、その水準を基準年を100としたときの指数で表したものです。国(経済産業省・各経済産業局)、各都道府県で毎月作成、公表されており、国やその地域の鉱工業面から見た現在の景気を推し量る指標として重視されています。
経済産業省 鉱工業指数(鉱工業生産・出荷・在庫指数、稼働率・生産能力指数、製造工業生産予測指数)
宮崎県の鉱工業指数

景気動向指数とは何か

 景気動向指数は、生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、景気の現状把握及び将来予測に資するために作成される指標です。景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数の3本の指数があります。
内閣府 景気動向指数(速報、改訂値)(月次)
宮崎県景気動向指数


お問合せ

総合政策部 統計調査課
電話番号:0985-26-7042 FAX番号:0985-29-0534 メール:tokeichosa@pref.miyazaki.lg.jp